生成AIで600回以上プロンプトを試行錯誤した画像でも著作権登録できない?~米国著作権局の判断~
はじめに 米国著作権局審査委員会(the Review Board of the United States Copyright Office)は、2023年9月5日、「Théâtre D’opéra Spatial」と...
米国著作権局、人工知能(AI)と著作権に関する意見募集を開始~日本における生成AIの議論への示唆~
米国著作権局(the U.S. Copyright Office)は、2023年8月30日付けで、人工知能(AI)と著作権に関する調査通知及び意見募集(Notice of inquiry and request for ...
人工知能(AI)が生成した作品は著作権で保護されるか?米国で判決(Thaler事件)
「人間が関与することなく人工知能(AI)が生成した作品は、米国著作権法による保護の対象となるか?」――― 米国のコロンビア特別区連邦地方裁判所は、2023年8月18日、これを否定する判断を示しました(Thaler v. ...
メタバースにおけるオブジェクト利用:ユーザの注意点とクリエイター・エコノミー(知的財産法の視点から)
はじめに 没入型のバーチャルリアリティ空間では、自分自身がアバターとなることを含めて、全ての構成要素がコンピュータグラフィクス (CG) で表現されることになります。そこには、見かけ上は現実空間におけるのとよく似ているも...
米国裁判事例から学ぶNFTライセンスビジネスと法律 (Miramax v. Tarantino)
NFTとライセンスビジネス 様々な産業からの進出が相次ぎ、2021年を代表する成長市場の1つとなった「NFT」(Non-Fungible Token:非代替性トークン)。NFTプロジェクトのために新たに創作されたコンテン...
【米国判例メモ/著作権】CDNサービスを提供する事業者につき、著作権の寄与侵害責任を否定した事例 Mon Cheri Bridals, LLC v. Cloudflare, Inc.
【キーワード】 著作権 CDN 寄与侵害 海賊版対策 模倣品対策 オンライン 米国 本件:Mon Cheri Bridals, LLC v. Cloudflare, Inc., 19-cv-01356-VC (NDCA,...
《続》海外で起こったNFT関連トラブルから学ぶ、NFTの権利と契約―RAF, Inc. v. Damon Dash事件の経過をちょっと詳しく追ってみる—
【はじめに】 今回は、前回の記事の中で紹介したRAF, Inc. v. Damon Dash事件(以下「本件」)について、提訴後の経過をより詳しく追ってみたいと思います。 【前回記事のおさらい】 本件は、Jay-Zのアル...
キャラクターってどれくらい似てると権利侵害なの?(#3 コスプレ~キャラクターのお面編~)
【キーワード】 著作権 キャラクター イラスト コスプレ 本判決:東京地判昭和52年11月14日(判時869号38頁・判タ364号289頁) 【はじめに】 もうすぐハロウィーンですね! ということで、今回はコスプレ関連の...
キャラクターってどれくらい似てると権利侵害なの?(#2 本を擬人化したキャラクターが保護される範囲)
【キーワード】 著作権 キャラクター イラスト 複製 翻案 アイデアと表現の違い 本判決:東京地判平成11年12月21日(平成11年(ワ)第20965号) 参考(控訴審):東京高判平成12年5月30日(平成12年(ネ)第...
キャラクターってどれくらい似てると権利侵害なの?(#1 「複製」かどうかの区別)
【キーワード】 著作権 キャラクター イラスト 人物画 複製 本判決:東京地判平成11年7月23日(平成10年(ワ)第29546号) 【事案の概要】 原告はイラストレーターであり、下記「本件著作物」を含む映画宣伝用のチラ...